2015年2月19日

進行管理が上手なディレクターの特徴

職業柄色々な会社のWebディレクターと一緒に仕事をします。画面設計やスケジューリングなど、人によって一つひとつやり方が違うので、仕事をしながらディレクション業務を学べるメリットがあります。その中で、仕事がしやすい、進行がスムーズだなと感じた方の特徴をまとめてみました。

連絡がまめでレスポンスが早い

個人的に一番の特徴はこれでしょうか。進行管理が上手な方はとにかく連絡がまめです。いつでも連絡がつくし、必要なことはその都度報告がきます。そして反応が早い。こちらが何か質問すると、すぐにクライアントに確認をとり、即座に返信がきます。場合によっては、質問している間に作業が止まることもあるので、レスポンスが早いというのは、それだけで制作側にとっては心強い存在なのです。

スケジュールにディレクターチェックと、その修正作業の時間をいれている

例えばデザインの初稿を提出する時、一般的にはクライアントの前にディレクターが事前に確認します。そしてディレクターから修正指示がきて、それを反映してからクライアントに見せることが多いのですが、このフローをスケジュールにいれている方がいます。これがあると、デザイナーも修正が来ることを想定して、その時間帯をあけておけるので、慌てることがありません。

またスケジュールに関連して「この修正、いつまでにやればいいの?」という小さな問題がよく発生します。それなりに作業時間がかかりそうな指示が、微妙な時間帯にきて、当日中にやればいいのかどうか、判断に迷うことがあります。全ての修正に対していついつまでに、と指示したり、聞いたりするのは野暮かと思いますが、要所要所で「これはいつまでに欲しい」と指示してくれると、それ以外はそこまで急がなくていいのかと判断でき、余計な確認をすることなく進行できます。

メールと電話の使い分けが上手い

急ぎの連絡は電話できて、詳細な連絡はメールでまとめてくれる方です。そのやり方をするディレクターのほとんどは、電話連絡の後、口頭で伝えた内容をあとでメールで送ってくれます。口頭だと言った言わないの問題になりかねないのと、指示があったことを忘れてしまうこともあるので、後でメールで送ってくれると、丁寧で慎重なディレクターだなと思います。

五月雨進行にならないよう調整する

プロジェクトが終わりに近づくと、修正指示が五月雨できて、スケジュールも何もないような状態になることがあります。これをストレスに感じる制作者は少なくないようです。そういう時に「ちょっと修正が多くきていて、まだ指示がきそうなので、一旦私のところで止めています。まとまったら連絡しますね」と管理するディレクターは仕事が上手いなぁと思ってしまいます。最初に経験した時、軽く感銘をうけて、以降私がディレクションする時はよく真似ています。ただ、五月雨で一気に終わらせる、というのも悪くない手段の一つだと思っているので、ケースバイケースでしょうか。

修正指示に理由がついている

よく例えられる問題で、クライアントからここの文字を赤くして、という指示があります。できるディレクターはクライアントとコミュニケーションをとって、強調したいから赤なんですよね。と裏付けをとり、デザイナーに「ここを目立たせたいから、例えば赤にするとか」といった指示を送ります。そうするとデザイナーも「じゃあ文字サイズも少し上げた方がいいかな」と目的にそってデザインを調整することができます。これが素通りだと、赤くなった文字を見て「全体に合ってないから、オレンジにして」とクライアントから再度修正指示がくることになります。

個人的な印象ですが、クライアントや制作者とこまめにコミュニケーションをとってくれるディレクターは進行管理が上手いです。上記にあげたものは、どれもディレクターには当たり前のことかもしれませんが、納品まで同じクオリティでディレクションするのはとても難しいと思います。

今回はあまり触れていませんが、ディレクションには品質管理という側面もあります。進行管理が上手な方はもれなく品質管理も上手いので、次回はその話ができればと思います。

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執筆者:伊藤庄平/株式会社シロクロ代表取締役。1979年2月福岡県生まれ。2003年、熊本にてデザイン事務所ナインデザインを共同設立。上京し、2010年に株式会社シロクロを設立。社団法人 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)正会員。